★【第7回オンライン日中教育交流会】盛況にて無事終了いたしました

2021年7月9日(金)に、中国・青島市にある中国石油大学(華東)にて、中国教育国際交流協会や山東省教育庁などが主催し、在日中華人民共和国大使館、日本国文部科学省、上智大学、国際交流基金日中交流センターなどが共催、後援をする「第 7 回日中教育交流会」が開催されました。

今年で第 7 回目となる今回の日中教育交流会は、コロナ感染防止のため、日本側参加者を中心に、オンライン上での開催(中国側はオフライン参加)となりました。今回のテーマとして、【ポストコロナ時代の⽇中教育交流】のための【新時代の知的教育における国際人材の育成】を掲げ、日中の大学学長や高校校長による教育フォーラムを実施しました。
開会式では、中国教育国際交流協会王永利秘書長、文部科学省高等教育局国際企画室 徳留丈士室長補佐、中華人民共和国駐日本国大使館胡志平公使参事官、在青島日本総領事館井川原賢総領事、山東省教育庁孫暁筠副庁長、中国石油大学(華東)姚軍副学長、弊社東京事務所長の伊藤修一氏らが出席し、開会スピーチを行いました。大連理工大学、吉林大学、北京師範大学、山東大学をはじめとする中国を代表する 122 の教育機関や、上智大学、早稲田大学、千葉大学、大阪大学などをはじめとする 50 を超える日本の大学や高校の代表者など、日中両国の教育関係者約 400 名が、ポストコロナの日中教育交流のためにオフラインとオンラインで本交流会に出席しました。

基調講演の大連理工大学郭東明学長は、ポストコロナ時代におけるイノベーションと協力の方法、特に日中大学学生同窓会の確立を推し進め、新世代における日中友好の後継者とハイレベルなエリート人材の共同育成が我々高等教育者の責任と歴史的使命である、と発言されました。
上智大学曄道佳明学長は、今回の日中教育交流会議を通じて、日中の学生と教師の交流をさらに促進し、大学間の綿密な連携や繋がりをより一層深めたいと述べられました。

開会式後は「日中大学学長フォーラム」と「日中高校校長フォーラム」の 2 つの教育フォーラムを同時開催しました。大学学長フォーラムは北京外国語大学日本語学部長の周異夫氏、高校校長フォーラムは国際交流基金日中交流センター所長の堀俊雄氏がそれぞれ議長を務めてくださいました。
「日中大学学長フォーラム」では、日中両国の大学代表者合計 10 名が「ポストコロナ時代のハイレベルな人材育成」と「ポストコロナ時代の日中国際教育協力」の 2 つのテーマについて積極的な議論を行い、今後さらに相互派遣の規模を拡大し、両国の国際発展を効果的に推進するべきだと結論付けました。
「日中高校校長フォーラム」では、日中の高校代表者が「日中高校の教育改革」と「日中高校間交流や協力について」の 2 つのテーマについて様々な議論を行いました。

天津師範大学の鍾英華学長は総括コメントとして、「人類の歴史的発展の論理は、協力かつ相互利益、WinWin 状況を維持することが唯一の正しい選択である」ことを示している、と述べました。また、文部科学省など 8 つの政府機関が発表した「新時代における教育の開放の加速・拡大に関する意見」を実現するため、中国と日本を含めた諸外国との教育交流をさらに促進、発展させ、新時代がもたらした教育的課題やこの機会に一層の対応を図ってゆくとし、今回の交流会を締めくくりました。

第 7 回交流会は、2020 年秋に開催予定だったものが約 1 年延期され、2021 年 7 月に実施されました。コロナの世界的流行が世界のあらゆる分野に多大な影響を与えている中で、この流行期間中の日中教育交流の発展がさらに促進され、コロナが教育にもたらした新たな命題にどう対処するかという観点からもこの交流会は重要な意味を持ちます。
交流会の成功は、日中両国の中等・高等教育機関との緊密な協力や連携をさらに促進し、両国の人文教育のためのより広範囲な対話と交流の場としてのプラットフォームで、日中の友好交流を促進するものであります。

第 8 回日中教育交流会は、2022 年 11 月に東京で開催予定です。
どうぞご期待ください。

★第7回日中教育交流会報告書0719(日本語版フルver)-圧縮済み